今回も部屋を探したら宝物が出てきました。
デュラレックス DURALEXシリーズの
相当昔、多分30~40年前くらいのチャイグラスです。
いろいろ資料見てみましたが当時の名称がわかりませんでした。
2015前後にメーカーで復刻したアイテムの名称として
イスティカン ISTIKANという名前で呼ばれています。
ただし、復刻版は底の刻印がDURALEXのデザイン刻印に
なっていまして、下記の底刻印はアラビア語です。たぶん・・・W
中近東向け専用使用のアイテムとして作られたようです。
ちょっとしたストーリーを聞いたことがあるのですが
私たちが飲料される飲み物は様々、
一般的にはコーヒーや紅茶が
多いのではないでしょうか。
中近東の方々は主におおまかに分けてインド亜大陸北方ではチャイが好まれ、南方ではインディアンコーヒーが好まれているそうです。
インドを鉄道で旅行すると北方では車内販売でチャイが売られていますが、
南方に行くにつれコーヒーが売られる頻度が上がっていきます。
インドのチャイは庶民的な飲み物で、
一般的に鍋ややかんにより少量の水で紅茶を煮出し、
大量のミルクを足して更に煮出し、大量の砂糖であらかじめ味付けします。
この飲み方は、植民地時代にインドで作られた紅茶のうち
良質のものは全てイギリスに送られ
インドの庶民には商品にならない紅茶の葉だけが残された事によるようです。
チャイの入れ方は、ダストティーと呼ばれる細かいほこりのような茶葉から作る紅茶を美味しく飲む方法として作られたようですが
良い紅茶の葉でいれると、美味しいチャイを作る事はできないという話です。
あくまで低品質の紅茶で、ほこりのように細かくなっている物だけを使って煮出すことで美味しいチャイになると言うことです。
高級ホテルやレストラン等では英国式に、ティーポットとミルク、砂糖を別々に供することが一般的で
良質の葉を使って煮出さずに入れられるようですね。
チャイは非常に甘く作られるので、インド人は一般的に大きなカップでは飲まない事が多いようですが
日本人がお茶を水分として飲むのに対して、
インド人はお菓子を食べるような感覚でチャイを飲むんだそうです。
通常サイズのティーカップに対してインド人はティースプーンに3杯以上の砂糖を入れるのが一般的で
それよりも多く入れる人もいるようです。
それゆえ大量に飲む事は少なく、一般的なチャイのカップは通常サイズの半分から3分の1程度の大きさです。
また、通常サイズのカップでチャイを出すところでは、大量の砂糖を入れたチャイを2人で分けあって飲んでいる場面を見る事も少なくないようですね。
また、上記以外で私が知り合いから聞いた話ですが
当時から油田で一攫千金の方々が多く富裕層がとても多いということで
とてもカッコいいというのか、ワイルドというのかわかりませんが、
当時はチャイをグラスで飲んでは、紙コップ感覚で使い捨てをしていた時代と聞きました。
その為、メーカーの中近東方面のグラス輸出量は半端じゃなかったらしいです。
けた違いの数が使われていたと聞きました。
もちろん、当時の話ですから現在はわかりませんし
エコの世の中ですから大切に使われていることかと、私は思っています。
それにしてもグラスもリサイクルグラス一種ですから
回収して溶かしてまた生産していく繰り返しですけどね。
驚かせる面がたくさんあり、世界は広いと感じました。
表面がピカルディ感ありますよね?
当たり前ですがこのソーサーは中近東専用で販売されていました。
限定品です。
過去偶然サンプルで入手したんです。
少数でしたがメーカーから分けてもらい、国内でも販売していた時期ありました。
こちらのソーサーはイスティカンとは別の商品でして
もう廃盤品ですが
ピカルディソーサーと呼ばれていました。
その名の通り
ピカルディの90CCがちょうどチャイを飲まれるに適しているので
乗せて楽しんでいました。
今回はイスティカンをせっかくなので乗せて
楽しむことにしました。
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